映画だからできる、ギリギリのこと

「ストロベリーナイト」佐藤祐市監督に聞く

 2010年11月にスペシャルドラマが放送され、2012年1月からは連続ドラマとしてスタートした「ストロベリーナイト」シリーズがいよいよ映画化。1月26日より全国東宝系にて公開される。
 ノンキャリアながら、27歳で警部補に昇進し、警視庁捜査一課で部下を率いる才色兼備の姫川玲子は、本作で刑事役初挑戦となった女優・竹内結子にとっても当たり役となった。誉田哲也氏の小説『インビジブルレイン』を原作にした本作は、連続殺人事件を捜査していた姫川玲子が、決して恋に落ちてはならない暴力団の男と出会ってしまうことから人生が転がり始める重厚なミステリードラマだ。
 シリーズを通じてメガホンを執ってきたのが佐藤祐市監督。テレビドラマの演出が中心だが、『シムソンズ』『キサラギ』『ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない』など、話題作を手掛けてきた名監督でもある。そんな佐藤監督に、映画化に至る思いなどを聞いた。

――「ストロベリーナイト」はスペシャルドラマの放映から始まっています。その後の連続ドラマ、映画という流れは最初から決まっていたのでしょうか?

最初から映画ありきで動いてたわけではありません。スペシャルを撮影している時は、「もしこのスペシャルがうまくいったら連ドラになるといいね」という話を内々でしていたくらいです。そして連ドラの撮影の時も「ゆくゆくは映画までいきたいね」と。スペシャルも連ドラも全力投球。もうこれで終わってもいいという気持ちでやっているうちに、いつの間にかここまで来ていたという感じです。

――連ドラの最終回に、映画化決定の告知がありました。平均視聴率15%と、ドラマが好調だったこともあると思うのですが、映画化が決定したのはどの段階だったのでしょうか?

連ドラが放映されている期間中に、正式に映画を作ることが決定しました。それはやはり、役者やプロデュースサイドも含めた皆さんの、何とかみんなで映画をやろう、という思いが強かったからだと思います。

殺害シーンは、オンエアできるギリギリの線

――グロテスクな描写がある姫川玲子シリーズですが、本作を映像化することには大変さがあったのでは?

殺害シーンは、テレビドラマとしても挑戦でした。被害者がものすごくグロテスクな殺され方をしますからね。連ドラの1話から真っ二つの死体が出てきますが、そういうものをテレビでオンエアできるのか。それでも何とかオンエアできるギリギリの線を考えて作ろう、という話になった。

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