『ストロベリーナイト』に混ぜた「毒」 佐藤祐市監督に聞く(下)

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 誉田哲也の人気小説「姫川玲子シリーズ」を原作とした「ストロベリーナイト」シリーズは、2010年11月のスペシャルドラマ、2012年1月から放送された連続ドラマ版などを通じて、刑事ドラマとしては難しいとされる女性ファンの獲得に成功。平均視聴率15%を記録する人気シリーズとなった。そして今回、待望の映画化を果たし、1月26日から全国東宝系で公開される。
 刑事役初挑戦にして、姫川玲子という当たり役をつかんだ竹内結子を筆頭に、西島秀俊、津川雅彦、遠藤憲一、生瀬勝久、武田鉄矢といった個性豊かなオリジナルキャストはそのままに、劇場版では大沢たかお、三浦友和、染谷将太といった豪華キャストも集結している点に注目だ。
 このひと癖もふた癖もある個性豊かな出演者たちを見事にまとめあげた佐藤祐市監督に、本作製作の裏側などについて聞いた。

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全編が雨!予算は1.5倍

――本作では、最後のシーンを除いて、全編に雨が降り注いでいます。成河広明プロデューサーによると、全編に雨を降らせることによって、通常の映画の1.5倍の予算がかかったと伺っていますが。

確かにお金はかかったと思います。だから全編雨にしようと言われた時、プロデューサーに「大丈夫かよ」って言いました(笑)。雨は、スモークとかと一緒で、人物の周りの空気を埋めてくれる。映像に奥行きも出るし、そういう効果でいったらこちらはすごく助かりますが、「お金大丈夫?」という気持ちにもなりましたね。

(C)2013 フジテレビジョン 東宝
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