キティちゃんの名参謀は、異端のエリート 新世代リーダー 鳩山玲人 サンリオ取締役

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鳩山玲人
サンリオ取締役
鳩山玲人
1974年生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、三菱商事に入社。エイベックスやローソンなどでメディア・コンテンツビジネスに従事。その後海外に渡り、2008年にハーバードビジネススクールでMBAを取得。同年、サンリオに入社し、10年に取締役事業戦略統括本部長に就任。現在、経営戦略統括本部長、海外事業本部長兼全社改革室長を担当している。サンフランシスコ在住。

今、海外で最も成功している日本のエンタメ企業はどこか?

その筆頭候補に挙がるのは、サンリオだろう。

同社が手掛けるキティちゃん(ハローキティ)は、今や世界の人気者だ。そのネットワークは109カ国に広がり、毎年5万種類以上のグッズが売れている。キティちゃんブームにのって、サンリオの業績も右肩上がり。2012年3月期には、過去最高となる189億円の営業利益をたたき出した。

しかし、つい数年前まで、サンリオは青息吐息の状態だった。収益が悪化し一時は最終赤字に転落、借金も膨らんでいた。そこからなぜ一気に挽回することができたのか。

その謎を解くキーマンが、同社で取締役を務める鳩山玲人だ。

08年、鳩山はわずか35歳で同社の米国法人COO(最高執行責任者)に就任すると、矢継ぎ早に改革を断行し、海外事業を一気に軌道に乗せた。現在は、海外部門に加えて、国内の改革も担当し、数百名の人間を束ねている。名実ともに、サンリオのエースである。

白いワイシャツにスーツ姿の社員が目に付くサンリオ本社のオフィスで、ジーパンにTシャツという鳩山のスタイルは異彩を放っている。その出で立ちと同様、彼のこれまでの人生もユニークである。

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