キティちゃんの名参謀は、異端のエリート 新世代リーダー 鳩山玲人 サンリオ取締役

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

現在サンリオは、「真のグローバルキャラクターカンパニー」を目指し、「再建」から「成長」へのシフトを進めている――その実現のカギを握るのは、鳩山が先頭に立って手がける、次の3つのテーマにある。

一つ目は、M&A。その狙いは、事業・キャラクターのポートフォリオ拡大と、世界で活躍できる人材の獲得にある。すでに2011年末には、欧州で人気のキャラクターを多数有する、英ミスターメンを買収。キティちゃんで培ったノウハウを、他のキャラクターにも横展開していく。

2つ目は、事業エリアの拡大だ。具体的には、ハーモニーランドなどのテーマパーク、ライブショーの収益性アップに加えて、かつて手がけていた映画・アニメビジネスへの返り咲きも視野に入れている。

そして3つ目が、新しい消費の流れに適応していくことだ。とくにデジタル分野でどう存在感を拡大していくかが大きなポイントになる。

新しい姿への脱皮を目指す会社と同じく、鳩山も自己変革を課している。彼がつねに心掛けているのは、人生を楽しむこと、自分の定義を狭めないこと、そして、捨てる勇気、変える勇気、一歩を踏み出す勇気を持つことだ。

「僕自身も変化していかないといけない。つねにチャレンジしていかないといけない。それが気持ちいいし、楽しい」

3児の父である鳩山は、13年の1月で39歳になる。父が他界した40歳が迫ってきた。「40歳になるとどうなるんだろうという期待と、怖さみたいなものがありますね」

世界に旋風を巻き起こした鳩山とキティちゃんの名コンビ。2人の挑戦は、これから第二章に突入する。

=敬称略=(撮影:今井康一)

ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事