個人差はあるが、たとえば3カ月も練習すれば、5個のボールを同時に回すことができるようになるとか。中には7個のボールを自在に操る達人もいるという。
練習場所の体育館に足を運ぶと、すでに大勢の若者が思い思いにジャグリングの練習を始めていた。
カコンカコンというボウリング場のような音、バチバチ、ドコドコなどさまざまな道具を扱う音が聞こえてきて独特だ。体育館に集う人の性別・年齢はさまざまで、ビギナー・ベテラン、個人・チームも混在している。
「いろいろな道具があるので触って遊んでもらっていいですよ。そこら辺の人に聞いたら、使い方を教えてくれるので」
近くで練習している部員が、気さくに案内してくれる。
激しいスポーツが嫌いでも、全国2位に
部長によれば、人気の道具ベスト3は、いかにもジャグリングっぽい「ボール」「クラブ」「ディアボロ」だとか。そのほか「リング」、棒状の「デビルスティック」、箱型の「シガーボックス」、「シェイカーカップ」などがある。
最初は皆、どのように道具を選ぶのだろうか。気になった道具を選んで遊んでいるうちに、自分に向いているものが見つかるというが……。
試しにボウリングのピンのようなクラブを1本持ってみたが、見た目以上にズッシリ重く感じる。
そんな白いクラブを、何と8本同時に魔法のようにクルクルと投げ合っている二人組がいた。
そのうちの一人・フレディさん(芸名、本名非公開)は、Passacaglia(パッサカリア)というチームを組んで活動しているサークルOB、すなわち元東大生だという。ふだんはソフトエンジニアとして活躍する理系男子だ。
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