まだ仕事が未熟だからこそ、後輩指導を!

「姉さんが言わはる前に、気ぃつかんと」

「初めての後輩、注意ができないんです…」

「初めての後輩を持つことになりました。そのことで少し困っているので、先生にご相談したいです」

年賀状を受け取ると、卒業生たちの消息がわかります。

転職したという便りもあれば、仕事を少しずつ覚えたという連絡もあります。年に1回のやり取りは、楽しみであると同時に、時には心配になるものもあります。

今年の年賀状の中に、目を引く葉書が1枚ありました。それが、冒頭のお悩みです。卒業して2年、後輩ができたという知らせに、順調に仕事経験を重ねている教え子を頼もしく思いました。一方で、相談したいことという言葉が気になりました。

そこで、何に困っているのか尋ねてみると、こんな返答がありました。

「入社して初めて後輩ができました。後輩の仕事する様子を見ていると、気になることがあります。そこで、注意したいと思うのですが、いざ注意しようと思うと、積極的になれないのです。自分は仕事がそれほどデキているわけではないし、それに、そもそもどのように後輩に注意したらいいかわからないし……。だから、気にしていても、注意しないままということも多いのです。これでいいはずはないのですが、でもどうしたらいいのかわからないので、困っています……」

注意することのメリット、しないことのメリット

確かに注意をすることは、誰かの行動に問題があることを指摘することですから、自分の働きぶりに自信がないとできないことです。

管理職の立場なら、職権で指導するということもできます。でも、「入社の年次がわずかしか違わない後輩に、何かを指導して行動を改めさせるのは気が引ける」というのは、とても正直な気持ちです。

次ページ仕事に自信がないからこそ、後輩を指導しよう
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