私が“株高予想”を信じないワケ 株価が上がっても構造問題は深刻化

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グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
 

「京都大学経済学部に合格しますように」

「たっくんとエミが、ずっとずっと幸せに一緒に過ごせますように」

「就職活動で第一志望の会社から内定をもらえますように」

「昨年は年末ジャンボが外れ、経済的に困難な年でした。今年は年末ジャンボが当たり、家計が好転するよう何卒、お願い申し上げます」

私は今、お正月の京都・祇園の八坂神社で絵馬を眺めている。学業や恋愛、仕事やお金儲けなど毎年さまざまなお願いごとが新年、色とりどりの絵馬に託される。しかしこういう“お願いごと”は他力本願な事を祈ってもあまり意味はなく、自身を戒めるような“誓い系”のお願いごとのほうが、自分の行動を律する意味で実質的効用が高い。

たとえば「宝くじがあたりますように」や「キム・テヒがピと別れて私のことを好きになりますように」よりは「自分に負けずに最後まで頑張れますように」や 「親孝行を忘れませんように」のほうが、おそらく私たちの人生に与えるインパクトは大きいだろう。なにせ新年早々神様の前で誓った自戒なのだから、まじめに守ろうとするものである。

さて、年始ということで何か季節感のあるコラムをお届けしたいと思う。

親愛なる読者の皆様におかれましては、おそらく新年ということもあり、2013年の展望系のお話にご関心をお持ちなのではあるまいか。そこで新年初回のコラムでは元旦の京都で感じた今年の展望について書き記したい。

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