「よく行く恵比寿のバーの常連とわかったので、一緒に行ってみようと思います」
などと、趣味での接点が見つかった人もたくさんいたようです。
社内人脈、使わない手はない
職場でツンとすましていると分からないことが、職場を離れた席で、気づくことができたのは大きな収穫でした。それに加えて、
・法務の木島さん(仮名)は弁護士資格も取得している、法務のスペシャリスト
・広報の山口さん(仮名)は大学でPR論を教えるくらいの専門家
・営業の越田さん(仮名)は学生時代にライブで名をはせたミュージシャン
ということが分かりました。仕事だけでなく趣味も含め、何かの分野に秀でた人材がたくさん社内にいたのです。それまでは、職場では暗くて、気難しそうにしか見えなかった木島さんでしたが、
「コンプライアンスの観点から質問をしたら、懇切丁寧に時間をかけて教えてくれました」
というのです。どうやら、実は木島さん、法務の専門誌でコメントを求められるくらいの存在だったのです。誤解していた人物の偉大さを同僚から聞かされて、矢口さんはショックを受けたようでした。
ちなみに、冒頭で「部外の人の顔などわかりません」と平然と言い放っていた後藤さん。彼も、忘年会に参加し、同様のショックに震えていました。なんと、よく行くオフ会の主催者の、学生時代の師匠が自分の上司だった、というのです。
まさに灯台もと暗し。身近な事情 はかえってわかりにくいのかもしれません。確かに職場では、お互いが本業の仕事に没頭しているがゆえに、同僚の隠れた偉大さ、魅力に気付かないことがよくあります。でも、それは実はとても、もったいないこと。
あなたも、身近な職場の上司や同僚と、改めてちゃんと接する機会を作ってみてはどうですか。意外と、身近なところに頼れる相談相手がたくさんいたことに、驚くことになるかもしれません。
この連載が本になりました!12月22日より全国書店のほか、アマゾンなど各ネットストアでも展開しています。
「デフレキャリア時代のサバイバル術」をお知りになりたい方は、ぜひお手にとってご覧ください。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら