社内に何人、相談相手がいますか? 社外のオフ会に出ている場合でありません!

✎ 1〜 ✎ 27 ✎ 28 ✎ 29 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「よく行く恵比寿のバーの常連とわかったので、一緒に行ってみようと思います」

などと、趣味での接点が見つかった人もたくさんいたようです。

社内人脈、使わない手はない

職場でツンとすましていると分からないことが、職場を離れた席で、気づくことができたのは大きな収穫でした。それに加えて、

・法務の木島さん(仮名)は弁護士資格も取得している、法務のスペシャリスト
 ・広報の山口さん(仮名)は大学でPR論を教えるくらいの専門家
 ・営業の越田さん(仮名)は学生時代にライブで名をはせたミュージシャン

ということが分かりました。仕事だけでなく趣味も含め、何かの分野に秀でた人材がたくさん社内にいたのです。それまでは、職場では暗くて、気難しそうにしか見えなかった木島さんでしたが、

「コンプライアンスの観点から質問をしたら、懇切丁寧に時間をかけて教えてくれました」

というのです。どうやら、実は木島さん、法務の専門誌でコメントを求められるくらいの存在だったのです。誤解していた人物の偉大さを同僚から聞かされて、矢口さんはショックを受けたようでした。

ちなみに、冒頭で「部外の人の顔などわかりません」と平然と言い放っていた後藤さん。彼も、忘年会に参加し、同様のショックに震えていました。なんと、よく行くオフ会の主催者の、学生時代の師匠が自分の上司だった、というのです。

まさに灯台もと暗し。身近な事情 はかえってわかりにくいのかもしれません。確かに職場では、お互いが本業の仕事に没頭しているがゆえに、同僚の隠れた偉大さ、魅力に気付かないことがよくあります。でも、それは実はとても、もったいないこと。

あなたも、身近な職場の上司や同僚と、改めてちゃんと接する機会を作ってみてはどうですか。意外と、身近なところに頼れる相談相手がたくさんいたことに、驚くことになるかもしれません。

 

 

 

この連載が本になりました!12月22日より全国書店のほか、アマゾンなど各ネットストアでも展開しています。

「デフレキャリア時代のサバイバル術」をお知りになりたい方は、ぜひお手にとってご覧ください。

 

 

 

 

 


 

高城 幸司 株式会社セレブレイン社長

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

たかぎ こうじ / Kouji Takagi

1964年10月21日、東京都生まれ。1986年同志社大学文学部卒業後、リクルートに入社。6期トップセールスに輝き、社内で創業以来歴史に残る「伝説のトップセールスマン」と呼ばれる。また、当時の活躍を書いたビジネス書は10万部を超えるベストセラーとなった。1996年には日本初の独立/起業の情報誌『アントレ』を立ち上げ、事業部長、編集長を経験。その後、株式会社セレブレイン社長に就任。その他、講演活動やラジオパーソナリティとして多くのタレント・経営者との接点を広げている。著書に『トップ営業のフレームワーク 売るための行動パターンと仕組み化・習慣化』(東洋経済新報社刊)など。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事