「初のひとり出張」を乗り切る5つのポイント 新入社員のうちに身につけておけば安心だ

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クライアントに訪問した場合、渡すタイミングは、室内に通されてあいさつをした直後。それまでは紙袋に入れておき、渡す直前に袋から出して、手渡しするのが基本だ。袋ごと渡してはいけないのは、袋はホコリよけのためのものだから。残った袋はたたんで持ち帰ろう。ホコリがよけられるからといって、カバンの中からガサゴソと出してくるのは、スマートではない。

手土産を渡す時の常套句といえば「つまらないものですが……」だが、最近は「つまらないものなら、よこさないでほしい」と捉えられるので、使われなくなっている。「お口に合うとよいのですが」「ほんの気持ちですが、お召し上がりください」などと言うのが一般的だ。

「持ち物リスト」が役に立つ

ポイント5 出張用の持ち物リストをつくろう

仕事の資料、ノートPC、Wi-Fiルーター、携帯電話の充電器、着替え、化粧ポーチなどなど、1泊2日程度の出張でも、荷物は予想以上に多くなる。出張前日にバタバタしていると、荷造りが甘くなり、肝心なものを忘れがちだ。

心配な人には、「持ち物リスト」を作成して、チェックすることをお勧めする。「子供の遠足じゃあるまいし」と思うかもしれないが、効率良く荷造りができる。一度作っておけば、出張のたびに使えて便利だ。

以上のポイントは初歩的なことばかりだが、意外と出張経験のある先輩社員でもこうしたことでいまだにつまずいているものだ。新入社員のうちに身につけておこう。

杉山 直隆 オフィス解体新書・代表

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すぎやま なおたか / Naotaka Sugiyama

1975年生まれ。専修大学法学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネス誌やビジネス書、企業の社内報・PR誌の執筆・編集を主に手がける。2016年に独立(屋号:オフィス解体新書)。社会人インターンシップ情報を紹介するブログメディア「30歳からのインターンシップ」を立ち上げ、取材活動をしている。共著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』『図解&事例で学ぶ入社1年目の教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。

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