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起業家ジャーナリズムが伝統メディアを救う 「ギーク」を味方にエコシステムを創造せよ

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  • 藤村 厚夫 スマートニュース 執行役員 メディア事業開発担当
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ここで「デジタル」を、ネット、モバイル、そしてソーシャルと読み替えてもいい。ジャーナリストらは、この新たな環境下で、市民から聞くこと、伝えること、さらに、そこで継続可能な活動を営む「稼ぎ方」をも含む方程式の変化を身をもって理解しなければならない。

そこで起きている多様な変化を本書は扱うが、ここでは、そのいくつかにだけ言及する。

ネットが殺したのは「マス」という概念

著者は、ジャーナリストらの境遇を“不幸”とはとらえない。

"インターネットは、情報の提供をほぼ独占していたテレビとわずかな数の大新聞から成る覇権に致命傷を与えた。しかし、インターネットの真の犠牲者は既存の特定のメディアではなかった。ネットが殺したのは「マス」という概念そのものだった。
今、彼らは良き時代が過ぎ去ったことを嘆いている。彼らの帝国を支える力となったのは、「希少性」だった。コンテンツを作り、流通させるための資源が希少だったことから、それを持っているだけで力を発揮できたのである。
今は、一般の人もコンテンツを作り、多くの人に行き渡らせる手段を手にすることができる。"

 

「マス」に対する一方的な情報提供が仕事でなくなるならば、いったい何が仕事となるのか。著者は、それを「サービス業」だとする。コンテンツづくりも、それに従属する仕事だというのである。

"ジャーナリズムはマスメディアであることをやめ、また単なるコンテンツ制作者であることもやめるべきである。そして、個人、コミュニティとの緊密な関係、協力関係を基礎としたサービス業になるべきだ。
私は、ジャーナリズムが今後、「人間関係ビジネス」になっていくべきであるということを主張する。"
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