瀕死のWOWOWを救った幸之助流「経営のコツ」

最後の愛弟子が語る「3+7」の復活劇とは

──「3+7」の7番目の決め手に「陣頭指揮と劇的演出」とあります。いわば巧まざる演出……。

加入者が増え、経費が下がって、3年目に利益が出た。自分でもビックリです。WOWOWが漂流した最大の理由は経営理念が確立していなかったこと。僕は最初から経営理念を作りたかった。経営理念は「お客様満足」と「共存共栄」です。

でも当初、僕は社員に信頼されていなかった。そんなときに何を言ってもダメ。若い連中は「松下流を押し付けないでください」と抜かしおった。それが1年経って赤字が半分になった。おやっ、と思ったんじゃないかな。2年目に僕が「経営理念を作る」と宣言したら、「それ、待っていました」と言ってくれた。

津賀氏の中には幸之助が生きている

──佐久間さんは幸之助さんの経営のコツを活用してWOWOWを再建しました。しかし、同じDNAを受け継いでいるはずの日本の電機産業の存在感が薄れています。

時代の流れをどうつかむか。幸之助は市電を見て「これからは電気の時代だ」と直感し、奉公先の自転車店を辞めたんです。山下(俊彦・元松下電器社長)は家電から産業エレクトロニクスへの転換を目指した。その流れをどう継承しようとしたのか、でしょう。その頃、僕はこっちのほうで必死でしたが(笑)。

でも、津賀(一宏・パナソニック社長)の考えは、産業エレクトロニクスへの転換に似ている。津賀君の中に幸之助が生きると思います。彼は幸之助離れしてませんから。

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