品物には限界効用逓減の法則がある、という考え方があります。転勤の時、Yシャツ券をもらうことがありますが、1着目は嬉しくても、2着、3着ともらうとだんだん有難味が薄れます。
たくさんになると効用が逓減するわけです。ところが、おカネにはそうした逓減の法則が働きません。100万、200万ともらっても、もっと欲しいのです。これがおカネという財の持つ最大の特長だ、と教わったことがあります。いくらあっても嬉しいのですから、最も無難な贈り物と言えます。
そこで、サンエイさんののし袋です。クリスマスのおもちゃは何を贈ろうか。日進月歩のデジタルおもちゃに大人はついていけません。それなら、サンタさんが描かれたのし袋に現金を入れてあげたらどうでしょうか。クリマスカードが入っていると思ったら現金なのですから、子供も好きなものが買えて大喜びです。
最近の自信作はポチ袋
おカネを包んで渡すという習慣は、日本人固有の文化だそうです。その伝統に則って、どれだけもらっても嬉しい現金を包むのし袋の意義は、これからもっと高まると思われます。
芝池社長は、「楽しく仕事を」という気持ちで、次々と新製品を開発しています。最近の自信作は、ポチ袋です。いわゆる心づけ袋なのですが、贈る気持ちを言葉に添えました。「大判振る舞い」「はずんといたよ!」「ほんの気持ちです」、そして「これポッチ袋」というラインナップです。いかにもなにわ企業らしい言葉遊びですが、こうしたユーモアを添えて現金を贈れば、味もそっけもないおカネにも表情があるように感じられます。
モノがあふれる現代、おカネをユーモアでくるんで渡すのが、これからの贈り物のトレンドになるような気がします。
なお記事や写真に出てくるレターセット、クリスマス袋は、サンエイが企画開発し子会社のパピラスが販売しています。
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