伝統品こそアイデア次第で新しい価値を生む 「100万円祝儀袋」「方言のし袋」の魅力とは?

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父の日、母の日に貰って嬉しいものに、子供からの手紙、というのがアンケートの上位にある、とラジオの番組で聞きました。ぜひ添付されている「書き方」を参考に気軽に父母に手紙を書いて欲しい、と願っています。

芝池社長には、手紙にまつわる思い出があります。大学時代、福井の学校に通いました。ホームシックになりかけていた頃、父親から手紙が来ました。

「お前は、仕事で私が知らないところを知っている。早よ、帰って手伝って欲しい」――。その手紙は、今でも大事に文箱に入れてしまっていて、仕事で悩んでいる時など、奥さんに内証でこっそり読むそうです。「花は枯れますが、文字は枯れませんからなぁ」と、笑われます。

この話には後日譚があります。レターセットを売り出してしばらくしたら、芝池社長は息子さんから手紙をもらったそうです。

「社長は時に、社員に寛容に接するのも大事です」――。思いがけない言葉が心にしみます。子供は見ていないようで、意外と父親の背中を見ているものだ、と気付かされました。思いが手紙という形になって、親子3代の絆が深まりました。

モノがあふれる時代、貰って嬉しいものは?

モノがあふれている時代です。結婚、出産、新築、還暦……。さまざまなお祝い事があるたび、さて、何を贈ろうかと、皆さん、頭を悩まされていると思います。欲しいものはだいたいすでに持っていることが多いのです。それで、贈り物にストーリー性を持たせたり、その人だけのオンリーワン商品を特注したりします。

モノではなく、サービスや体験にする、という方法もあります。最近問題になった女子大生同行ツアーなども、その極端な例だと思います。

でもいちばんもらって嬉しいのは、身も蓋もない言い方ですが、「おカネ」ではないでしょうか。ボクはサラリーマン時代、知り合いが昇進や転勤した時のお祝いは、だいたい、おカネにしました。商品券という場合もあったのですが、目上の人に贈るのはおかしいという説もあり、最後は「おカネ」をのし袋に入れて渡す方法に落ち着きました。自分も転勤の時に貰って一番重宝したのは、やはり現金だった覚えがあります。

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