その2:学校であったことを話してもらう
これは誘導していく必要があります。小学生であれば、子どもから話を積極的してきますが、中学生にもなると、だんだん子どもは親に話をしなくなってきます。しかしそのような状態になっても、聞きだしたり、尋問したりしてはいけません。それで子どもが積極的に話すことはあり得ないことでしょう。
そうではなく、軽く、軽く聞いていくのです。そして頷き、「そうなんだね」という程度の反応と、「どうしてそうなったの?」「それでどう思ったの?」「どうしようと思うの?」というようにWHYとHOWを効果的に使っていきましょう。そうすると、このようなやりとりをしているうちに、記憶として残っているパーツを引き出し、細部を説明することで、自分の行動や、過去の出来事を冷静に“観察する”習慣ができていきます。
徐々に気づきレベルを高めていく
その3:日常空間を適度に変えていく
意図的に日常生活の“何か”を微妙に変えて、気づきをクイズとして楽しむことです。部屋のインテリア、料理の味や種類、パターンなどを変えて、何が変化したかを楽しんでしまうのです。気づかないときに、なんで気づかないの!と感情的になってはいけません。気づくことが正解ではありません。あくまでも楽しんでいければよいのです。人の気づきレベルは一気に高まるということはありえません。徐々に高めていきましょう。
その4:家庭内のケンカや友達とのトラブル
これは一見、マイナスの現象なのですが、これも利用して観察眼を養ってしまいましょう。
喧嘩やトラブルのときは、人間は非常に感覚が敏感になっており、ある意味意識がハッキリと覚醒していますね。ですから、相手が何をした、何を言ったなどを詳しく覚えています。自分がやったことや言ったことは忘れているにもかかわらずです。
そこで、それを言葉で語らせて表現力を鍛えてしまいます。そのときに、「どういういきさつであったか?(ストーリー性)」「相手の何が悪いのか?自分は悪くないのか?(情報)」「どうしてそう思うのか?(分析)」「今後、どうしたいのか?(展望)」と、爆発的感情を冷静な論理の世界へと徐々に移行させ、その記憶を振り返ることで、自分の感情を“観察”し、行動を観察するようにします。少し時間はかかるかもしれませんが、とても有効なやり方です。
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