中国は心配ない、ハイブリッドも追い上げる ホンダ伊東孝紳社長に聞く

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――グローバル化がますます進む中で、日本はどこでリーダーシップを発揮できるのでしょうか。

やっぱり技術の先進性は意地でも日本で発揮したいです。これは意地ですね。

それから、日本人特有のお国柄、いろんな文化を受け入れてきた国民性はポテンシャルだと思います。日本は、自身の国民性を強調することなく、全世界の最適な道筋を提案できる特質を持っていると思います。

自らのエゴを前面に出すことがない国民性は、グローバルのヘッドクオータとしての役割を果たすのに向いているのではないでしょうか。

ですが、右と左を調整するだけでは世界から尊敬を受けられないでしょうから、根本的には車の開発技術に優れていることが重要です。資源がない日本は工夫することに長けています。日本は、制約がある中で最適解を出すのに優れた国民性だと思います。

ドイツや韓国の企業とは違うグローバル化

――日本企業としてのグローバル化は、ライバルのドイツや韓国の企業のそれとは違う形なのでしょうか?

違うと思います。たとえばドイツは自分たちの優れたやり方を世界に拡大する方法だと思う。韓国はやはり厳しい環境での競争をしていますから拡大志向が強いと思います。

そういった方法も優れていると思いますが、限界はある。われわれは自分たちのやり方を強調するのではなく、現地でのやり方と協調し、一緒になって最適解を見つけましょうと考えています。

日本企業ならではの特徴を生かして、グローバル化で先行しているといわれる海外メーカーに対しても十分キャッチアップできると思います。

北米には北米の、中国には中国のやり方がある。現地に定着できるように努力していきます。

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