“ぶつからない車”を目指すメーカーの事情

先進装備が普及段階に

 

 

脇見などの不注意な運転が原因の衝突事故を機械的に防止する--。自動車メーカーが安全なクルマの究極の姿として目指す“ぶつからない車”を支える新しい技術が、本格的な普及段階を迎えつつある。

三菱自動車は10月25日、新型のSUV(スポーツ多目的車)「アウトランダー」(=タイトル横写真=)を発売した。先代モデルと比較して100kgの軽量化の実現やアイドリングストップ機能の搭載などにより、15~22%程度の燃費向上を実現した。

ただ、この車の最大のウリは環境性能ではない。三菱自として、初めて市販車にオプション設定(9万5000円追加)で導入した先進安全装備「e−Assist(イーアシスト)」である。電波レーダーやカメラを用いて、夜間や雨天時の安全走行をサポート。衝突軽減ブレーキによって、先行車との距離や相対速度を監視し、衝突の危険性が高まると警報や自動ブレーキで衝突を回避する仕組みだ。

トヨタ自動車も10月11日に一部改良した最高級車「レクサスLS」にオプションとして、ミリ波レーダーとステレオカメラを組み合わせた衝突回避システムを初めて導入。輸入車勢では9月28日に独フォルクスワーゲン(VW)が新小型車「up!(アップ)」に衝突回避装置を標準装備した。

 


■トヨタ自動車の「レクサスLS」

 


■フォルクスワーゲンの「up!」

 

国内自動車メーカーでは、富士重工業(車名ブランド・スバル)が、衝突防止機能を備えた安全装備「アイサイト」(オプション価格10万5000円)を、主力車種「レガシィ」「インプレッサ」で業界に先駆けて搭載可能にしていたが、ここへ来て複数の競合メーカーが実用化にこぎつけてきた構図だ。

 

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