新・流通モンスター”アマゾン” 「ワンクリック」が毎日の買い物を一新
アマゾンで生活が一変! 産業界は黒船に身構える
11月19日。とうとう日本でも、アマゾンの電子書籍専用端末「キンドル・ペーパーホワイト」がネット上で発売された。価格は7980円と原価トントンの安さで、5万点の中から作品が購入できる。今予約しても、13年の年明けにならないと、手に入らないほどの人気ぶりだ。
が、米国発の巨大企業の参入に、既存業界の反発も大きい。キンドルについては家電量販店でも売り出すはずだったが、ヤマダ電機などが販売を拒否。店頭で商品をチェックし、ネットで買う消費者が増え、実店舗はショールームと化している。あからさまな「アマゾン外し」は家電業界の警戒心の現れだろう。
「アマゾン、アップル、グーグルに日本の産業界が支配されちゃったら嫌でしょ?」。冗談交じりに漏らしたのは講談社の野間省伸社長。今や日本最大の書店となったアマゾンに出版業界もおびえる。アマゾンが電子書籍を大安売りしたら、紙の本が激減するかもしれないからだ。
アマゾンがあらゆる業界を食い尽くすのではないか――。個人の生活を一変させる破壊力を秘めた巨大なモンスター。その一挙手一投足に、日本企業は脅威を感じている。
(本誌:二階堂遼馬、前田佳子、山田俊浩、田邉佳介、平松さわみ、石川正樹、福永宏、島田知穂、大野和幸 =「週刊東洋経済」2012年12月1日号巻頭特集。続きは、ぜひ東洋経済でお読み下さい。)
記事は「週刊東洋経済」執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。
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