中居正広がベッキーの本音引き出した超話術 13日放送「金スマ」はまさに上司と部下の会話

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中居さんが会話を仕上げに向けて動かしています。一度聞いたことを再確認したり、現在形なのか過去形なのかにこだわったり、改めて今後の覚悟を問うような質問を続けました。このタイミングでベッキーさんが号泣したのは、覚悟を試されていることが伝わったからでしょう。失敗した部下を指導するときも同様に、終盤の再確認が再発を防ぐことにつながります。

失敗を今後に生かす決意表明

中居 「すごい半年だったね。テレビ見ている人いっぱいいると思うし、ベッキーのファンの子もいっぱいいるし、やっぱり誠実なイメージもあるし、そんなベッキーが不倫をしていたんじゃないかと。記者会見も歯切れが悪かった。ウソをついていたんじゃないか。その裏切りっていうのは、否めないところはあるよね?」

ベッキー 「はい」

中居 「それを含めて、何か見ている人に伝えたいことがあったら」

ベッキー 「ファンのみなさま、世間のみなさまをおさわがせしてしまったこと、本当に申し訳なく思っています。1月に行った記者会見はたくさんの間違いがありました。言葉を届けるお仕事をしているにも関わらず、事実と違うことをお伝えしてしまって、本当に深く反省しています」

中居 「そうだね」

ベッキー 「人としてもプロとしても、本当に最低なことをしてしまいました。いろいろな方々を傷つけ悲しませ裏切ってしまい、深く深く反省しています。お許しはいただけないと思うんですけども、またこのテレビのお仕事をゼロから、もうマイナスから頑張らせていただきたいなと思っています」

会話の締めくくりは、失敗した本人からの決意表明。中居さんは、話すべきことを丁寧に前振りして、ベッキーさんに過不足のない決意表明をさせました。

また、「最後に前向きな言葉で締めくくらせる」のは、部下との会話における基本中の基本。特に、失敗を今後に生かし、リスタートの一歩を力強く踏み出すためには欠かせないことです。

中居 「今の言葉にウソはないですよね?」

ベッキー 「ウソはないです。もう本当に深く反省しています。もう二度とみなさんを裏切ることのないように。本当にすみません」

中居 「今日こうやって話してくれるのに、すごい覚悟があったと思うし、今後もしばらく覚悟を持ってね。たたかれることはあるかもしれないけど、頑張ろうね」

ベッキー 「頑張ります」

中居 「じゃあ、オレ帰るわ」

ベッキー 「貴重なお時間、ありがとうございました」

中居 「(照れを隠すように)すげえ貴重だよ。オレさ、正座していないのに足しびれちゃったよ。あいたたた……」

ベッキー「うふふふ(泣きながら笑う)」

緊張と緩和。シリアスな話のあとにクスッと笑わせられる上司は間違いなく愛されますし、部下が抱く感謝や尊敬の気持ちも高まります。怒りっぱなしで終わるのではなく、最後に笑顔を交わして終わることができれば、その印象は「怒ってばかりの嫌な上司」ではなく、「厳しくも愛のある上司」と大きく変わります。

この日のベッキーさんは、緊張した顔から、厳しい顔、泣きはらした顔、そして最後の笑顔まで、中居さんによって多くの表情が引き出されました。それこそが本音を語ったことの証であり、聞き手としての中居さんがいかに素晴らしいかを物語っています。

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