「本当のお金持ち」は自己研鑽にもムダがない 目線は「将来」、すべては結果からの逆算だ
しかし、そうやって大人の遊び方を覚え、クラブに出入りする政財界のキーパーソンたちにかわいがられるようになったおかげで、今では誰もが知る超巨大商業施設の足場工事を一手に引き受けるような会社に成長。金融資産は10億円ほどまで膨らみました。
収入や1日の時間に対する自己投資の割合は、当然ながら若いときほど多くなるはず。収入が少なければ支出の比重が大きくなるのも理由のひとつですが、もっと大事な考え方をいえば、若いときの投資ほど回収期間が長くなります。
たとえば、英会話スクールに通うとしましょう。50歳で通いはじめても仕事で使える期間はごくわずか。会社員だとすればキャリアはほぼ決まっているでしょうから、英語を覚えたところで年収に大きな差は出ないかもしれません。
一方、新卒の22歳のときから通えば、その後のキャリアの選択肢が一気に広がるでしょうし、同じ会社に勤務し続けるとしても、資格取得の結果として成果に結びつき、ボーナスの査定などに貢献すればペイする可能性は上がるでしょう。
せっかく社会人になって自分でおカネを稼げるようになったのに、遊びに使わず自分の成長のためにおカネを使えと言われても普通の人には酷です。でも同世代で自己投資におカネを惜しまない人もいるのです。
その違いは、目線が「今」か「将来」かの差です。今が楽しければいいと思っている人は「稼いだ給料で楽しまなかったらなんのために働いているんだ」と真っ当なことを言いますが、将来に成功する自分を思い描ける人は、その意見に「私は将来のために働いています」と反論できます。ちなみに昔ながらの大富豪は現金主義でおカネを貯めこむ人が多いのも事実。ただ、最近の若い大富豪は投資発想が強いので積極的におカネを回します。
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