「本当のお金持ち」は自己研鑽にもムダがない 目線は「将来」、すべては結果からの逆算だ
「自己投資するなら何か」という質問に、私は次の4つの分野を挙げます。
仕事で使うスキルは大きく分けて仕事固有の「職務スキル(プロフェッショナルスキル)」と、どんなビジネスでも使える「汎用スキル(ジェネラルスキル)」に分けられます。私が挙げた4つのスキルはいずれも後者の汎用スキルです。
やる気に満ちている若い人の多くは、早く結果を出そうと必死に職務スキルを磨こうとする傾向があります。しかし、実際は(各自の職務の範疇で)汎用スキルを先に磨いた方が、後々大きな効果が出ます。
まず、汎用スキルの中で特に効果が大きいのはコミュニケーションスキルです。会話力、交渉力、プレゼン力など、営業力に通じる分野は、どの業界、どの職種でも必要となるスキルであり、社外に対してだけでなく、社内に対しても周囲を巻き込む力を得ることができます。これらを身に付けることができればどんな組織でも通用しますし、上司や先輩にも一目置かれるようになります。
またファイナンスの知識も汎用性が高いと言えます。営業、経理、財務、経営企画など直接数字を触る部署ではなくても、数値はかならず絡んできます。財務の視点から会話ができるようになれば、通常新人が相手にしてもらえない役員、部長クラスとも会話ができるようになります。
今の時代に重要性が増してきたスキル
そしてPDCA力は、正解がすぐに不正解になってしまう変化の激しい今の時代に重要性が増してきたスキルのひとつです。PDCAとはPlan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善)を繰り返すことで、業務をどんどん改善していく手法です。
ネットの影響により、一所懸命に考えて生み出したものでも瞬時に拡散して模倣され、価値がないものになっていきます。つまり、新しい仕組みや新しいノウハウを「いかに生み出し続けるか」が重要になってきたのです。そのためにはPDCAのプロセスをどれだけ高速で回していくかが鍵を握ることになります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら