平和はPGMのアコーディア買収を支援 純有利子負債が2.8倍に

拡大
縮小

一方、下期(12年10月~13年3月期)の会社計画は、パチンコが10.6万台(期初計画8.5万台、前年同期9.4万台)、パチスロが2.3万台(期初計画6万台、前年同期2.6万台)。中間期と同様に、パチンコが期初計画を上回って販売台数を伸ばすものの、パチスロの計画は減額され前年同期をやや下回る見込み。下期の全体の販売台数は12.9万台(期初計画14.5万台、前年同期12万台)にとどまりそうで、中間期との比較では3.2万台減となる。

しかし、前下期に比べると、全体の販売台数が伸びるため、遊技機の部門売上高は370億円(前下期363億円)、営業利益93億円(同82億円)となり、前下期比では増収増益になる。

TOB成功なら来期業績も続伸

PGMによるゴルフ事業も、下期は不需要期の1~3月期が入ってくるため、部門売上高347億円(中間期400億円)、営業利益42億円(同75億円)と中間期比で反落を見込む。とはいえ、前下期には寄与がなかっただけに、この分が新たに上乗せされる。

結局、通期では、パチスロが減額ながらパチンコの増額で補い、PGMの9カ月分も新たに乗る。このため、売上高1669億円(前期951億円)、営業利益338億円(同207億円)と期初計画を確保。前期比では大幅増収増益になる見込みだ。

なお、アコーディアに対するTOBが成功してPGMが同社株の過半を取得した場合、来14年3月期にはアコーディアも連結子会社となり業績が連続して伸びる可能性が高い。また、下限20.00%を多少上回る程度での持分会社化で着地した場合は、営業外収益にその分が反映されてくることになる。

(撮影:梅谷 秀司)


 

堀越 憲二 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ほりこし けんじ / Kenji Horikoshi

機械、電気機器などの業界を幅広く担当

この著者の記事一覧はこちら
大滝 俊一 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

おおたき しゅんいち / Shunichi Otaki

ここ数年はレジャー、スポーツ、紙パルプ、食品、新興市場銘柄などを担当。長野県長野高校、慶応大学法学部卒業。1987年東洋経済新報社入社。リーマンショック時に『株価四季報』編集長、東日本大震災時に『週刊東洋経済』編集長を務め、新「東洋経済オンライン」発足時は企業記事の編集・配信に従事。2017年4月に総務局へ異動し、四半世紀ぶりに記者・編集者としての仕事から解放された

この著者の記事一覧はこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT