平和はPGMのアコーディア買収を支援 純有利子負債が2.8倍に
ゴルフ場運営大手、PGMホールディングスが同業最大手のアコーディア・ゴルフに対してTOB(株式公開買い付け)を行うことで、親会社である平和(パチンコ・パチスロ機器大手)の業績や財務状況にも一定のインパクトを与えそうだ。
有利子負債膨らむが財務健全性は確保
TOBによる買い付け予定株数としては、下限が20万9224株で発行済み株式数の20.00%(応募株数がこれに満たない場合は全部を買い付けない)、上限は52万4105株で同じく50.10%(これを超えた場合は按分比例で買い付ける)を設定している。
PGMが決めた買い付け価格は、アコーディア株の15日終値5万3200円に対し、プレミアムを50%強も上乗せした8万1000円。下限の20.00%買い付けた場合で169億円、上限の50.10%買い付けた場合で424億円の買収資金が必要となる。
PGMの神田有宏社長は、11月15日に都内で開かれたTOBに関する記者会見の場で、「PGMの自己資金と親会社・平和からの融資でまかなう」と説明。PGMの自己資金としては80億円が想定されており、平和からの融資は、20.00%買い付けの場合で90億円前後、50.10%買い付けの場合で340億円程度になる。