もう一つは妻に何の愛情も感じていないどころか、どちらかと言えばあわよくば、離婚したいと思っている人の、卑怯なアラ探しである場合です。この場合はいくら妻が尽くしても、それは夫には感謝の対象にならず、献身するだけ徒労です。妻のエクボさえアバタにしか見えない人です。
あなたは妊娠中にもかかわらず、ビクビクしながら無理してでもできることはすべて献身的に尽くし、限界になってから初めて彼に、そのことを訴えました。しかしそれすらも、彼には(彼の卑怯な言い分によると)、あなたに対する気持ちさえ冷める訴えでしかありませんでした。
この言い分ですと、あなたに対する愛情が、彼の中に少しはあったように聞こえますが、私にはそうは思えません。結婚生活半年で、あなたが初めて訴えた(彼の思いやりの欠片もない要求に対する)要望に聞く耳を持たなかったどころか、返し刀で切りつけています。さらに「離婚」や「お腹の子を堕ろせ」などを簡単に口にしています。
彼を前者の、あなたに愛情はあったが、それを上回る潔癖な性癖者と見るのは無理があります。人の愛し方を知らない(たまにですが居ます)、生来の薄情な人であるか、あなたに愛情を持っていない人と見るほうが自然です。
加えてあなたが離婚を避けたい一番の理由が、無収入だからというのは、感心できません。確かに現実的には、その理由で離婚を思いとどまっている人がゴマンといますがあなたはまだ若く、しかも二人で刻んだ捨てがたい歴史は、無いに等しいです。それでもあなたが、彼と共に人生を歩みたいなら、彼の愛情や思いやりは期待してはいけません。彼は何をどのように訴えても、変わらないと思います。彼が機嫌のよいときでも、いつ豹変するかとビクビクしながら暮らすしかありません。
彼が難癖をつけるのは愛情がない証拠
このような人でも自分の子どもには、深い愛情を抱く人はいます。このケースではあなたにもその母親として、少し尊重する態度が芽生えます。しかしそれは少しで、基本的には子どもに関することも口うるさくなります。子どもがいるから自分の世話は軽減させようという考えはありませんから、あなたはますます忙しくなり、ビクビクするタネは尽きません。
あるいは子どもにもさほど愛情を示さず、自分が一番大切だという子どものような「夫」もたまに見かけますが、いずれにせよ「妻」にとっては、家庭は闘いの場であり、安らげる場ではありません。
私はこれを、見てきたかのようにお話させていただいていますが、本当です。見てきたのです。
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