「スキル合わない」で不採用、人事の本音は?

仕事には学歴や資格より大事なことがある

そのように考えると、仕事ができる人というのは、個人としての経験やスキルがあることを前提としたうえで、「周りとうまく協調し、チームとして足し算ではなく掛け算の結果を出せる人」と定義できるのも合点がいくことでしょう。

ソフトスキルが重要視される職種もある

春夏冬さんのケースが当てはまるかは別として、「スキルが合わない」という文句は、「仕事上のハードスキルは高いが、ソフトスキルに問題があり、当社のカルチャーには合わない」と同義語であるケースが大半です。

いただいた文章からは、春夏冬さんが総務人事系の仕事をされていることがうかがえますが、そういった管理部門業務は営業のように数字という明らかな結果が伴いにくく、通常「守る」仕事であったり、見方によっては社員の仕事を増やす業務であるからこそ、ソフトスキルがより大事です。

ですから、もしかしたら「個人の範囲での」仕事ができる人として避けられているのではなく、チームで行う「仕事ができない人」として避けられてしまうのかもしれません。

いずれにせよ、先ほど申し上げたハード・ソフトスキルの双方の視点から、ご自身にどんな問題がありうるのかを今一度考えてみるのがよいでしょう。「自分が見えない」のは、もしかしたらハードスキル面での自分が見えないのではなく、ソフトスキルサイドの組織における「自分の立ち位置が見えない」とか、どのようなカルチャーの職場で仕事をしたいかが見えない、ということなのかもしれません。

働いて結果を出すということは、ご自身の持っているスキルや経験と、仕事をするうえでの環境がマッチした際に初めて成し遂げうるものです。であるからこそ、2つの構成要素が大事になってくるわけですし、仕事を選ぶ際はその2つの視点で、自分自身にとってのベストな棚卸しをたうえで探すべきなのです。

ハードスキル面だけに焦点を当てた仕事選びは成功しませんし、環境だけを考えても成功はできません。双方のプラスの相乗効果があって、初めてよい仕事ができるわけです。春夏冬さんがご自身にとってのベストな仕事に出合えますように応援しております。

キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 憧れから一歩前へ! キャンピングカーのある日常
  • 映画界のキーパーソンに直撃
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • iPhoneの裏技
トレンドライブラリーAD
人気の動画
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
京セラのガラパゴススマホ「トルク」がたどり着いた境地
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「人のために働く職業ほど低賃金」な根深い理由
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
「雑談で笑いを取れない人」が知らない基本原則
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
渋谷駅、谷底に広がる超難解なダンジョンの今
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
激動相場に勝つ!<br>株の道場

6月18日発売の『会社四季報』夏号が予想する今期業績は増収増益。利益回復に支えられる株価が上値を追う展開になるか注目です。本特集で株価が動くポイントを『会社四季報』の元編集長が解説。銘柄選びの方法を示します。

東洋経済education×ICT