いい大学だけ出てまったく仕事ができない人間もいますから、そちらのほうがよほどタチが悪いとも言えます。しかしこの場合も、タチが悪いのはいい大学を出ているという事実ではなく、仕事ができない、という観点のほうが強いというのがポイントです。
そもそも学歴と仕事の実績とは何の関係もありませんし、学歴やら勤務先などの外形的な事実しか自慢することがなかったり、またはそういった事実をもって自分自身がすごいと勘違いをしていることは、非常に「痛い」行為です。
組織の看板を振りかざすのは見苦しい
よく「お仕事は何されていますか」の質問に対し、「株式会社○○に勤めています」と平気で答える人がいますが、その瞬間にその人の小者感が目立つというものです。自分個人としての実績や実力がないから、世間で一応は通用すると本人が思っているそういった看板を持ち出して必死のアピールをするわけですが、伝わるのは自分を大きく見せようという焦り以外の何物でもありません。
反対に春夏冬さんの場合は、仕事におけるハードスキル面でのスペックはおそらく問題はないのでしょう。採用において5、6社もオファーをもらえるような状態ですから、気にされている学歴という(春夏冬さんが思い込んでいる)負の要素を、今までの仕事上の実績や持たれている資格などのポジティブな要因が打ち消し、勝っていると考えるべきです。したがって、「スペック上」はよいので、採用という入口の突破は可能なわけです。
では、仕事ができる人の定義を、2つの構成要素から考えてみましょう。
まず当然ながらハードスキル、つまり仕事をするうえでの本人の能力が大切であるというのは言うまでもありませんし、ご理解いただいていることかと思います。上記でスペックと言ってる部分です。
そして2つ目の要素。会社が、個人では成し遂げえない仕事や業績を集団で成し遂げようとする組織である以上は、仕事は通常、チームや周りと協力し合いながら行うものです。つまり、周りとの協調性やチームワークが非常に重要であるということです。
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