「PTAと言えば母親」なんて、極めておかしな認識だし、それを前提にした運用は既に実現しにくくなっているのです。だからこそ、専業ママも働くママも、「そういうものだ」と思わずに、一人ひとりがパパや家族を巻き込んでいくべきでしょう。
声高に叫ぶだけじゃなく、事実ベースで巻き込む。そうすれば、「会議をするなら、その時間帯は参加しにくいので変更できませんか?」とか「集まるならばもっと回数を減らして密度を濃くできませんか?」とか、私たちでは言いにくいことも言ってくれたり、実際のルールを変更したりしてくれちゃうかもしれません。
そして少しずつでも、現状のような「立場の異なるママ同士が密かに対立心を抱きあい、でもみんなが黙って参加している」といった不思議な雰囲気が変わっていくことに繋がるかもしれません。
小さなことからでも変革を
私の友人で、すごくシャープなワーキングマザーなのに、とても柔らかい物腰で一切敵などいなさそうな素敵な人がいます。彼女は面倒なこの役割を、一緒にやろうとしないダンナのことは諦めてやりきっていましたが、1年やって「引き継ぎ資料は私が作成しますね」とさらに仕事を引き受けたんです。
そして、いつの時代から引き継がれていたんだろう、と思うような元の文書から、「これ、要らないよね」と思うような項目をこっそり削除し、会議の回数をほんの少し減らしたりして、知らん顔で提出したそうです。
誰も気付かなかったんですって。彼女の作ったマニュアルに沿ってそのまま次年度、活動が行われたそうで、きっとそれまでよりちょっぴりムダがなくなったことでしょう。「私なりの改革よ」と笑っていた彼女のこと、本当にカッコいいなぁと思いました。
「ああ、こんなの無理!」「世の中おかしい」と思う事は満載です。小学生ママになると、「ある程度育児に手がかからなくなった」と誤解されることも増え、両立のしにくさや慣習に縛られることも増えると実感します。大きく社会や仕組みを変えることって、言うより難しいけれど、私たちにできる小さなことを積み重ねて、少しずつでも変革していくことはとても大切なのだと思います。
私も逃げてばかりいないで、友人みたいに、小さな改革、考えてみなくてはいけませんね。仕事もそうだけれど、こういったことも当事者意識が何より大切。パパも育児の当事者のはずなのだから、逃がさず一緒に取り組んでみてくださいね。
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