「モテ欲」は、人を成功に導く巨大な力になる

一見「モテたい」だけに見えるあの人も…

この集注欲求には、基本的に男女の区別はありません。わかりやすくイメージするなら、「泣いている赤ちゃん」を思い浮かべるとよいでしょう。赤ちゃんは、泣くことによって、お母さんの視線と関心を独り占めしようとする。これは、赤ちゃんにとっては文字通り「生きるための手段」です。

これは人間に限ったものではなく、ある程度以上の知性を持つ哺乳類には、必ず備わった、本能に近い欲求といえます(巣の中で、母親から餌を求めるツバメの赤ちゃんの姿を思い浮かべてみてください。あれは単なる「食欲」ではなく、やはり「母親からの視線」を求めているようにも見えますよね)。

では、泣き叫ぶことで満たされていた集注欲求は、大人になってからはどうやって満たされるのでしょうか?

集注欲求をどのように表出し、解消していくかは、年齢や文化的背景、男女、個人による差が非常に大きく出る場面です。また、同じ一人の人間でも、場面やタイミングによって、集注欲求がむき出しで出てしまうこともあれば、うまくオブラートに包んで出すのに成功することもある。

ともあれ、「モテたい」という感情を理解するのは、それが「集注欲求」の表出の仕方の、ひとつのバリエーションにすぎないということを理解する必要があるのです。

「モテたい」欲求をいかに昇華させるか

男性の多くは「モテたい」と思っている。これは半分本当で、半分ウソです。誰でも、「視線を集めたい」という集注欲求を持っている。でもそれは「たくさんの異性から性的に関心を寄せられること」とイコールではありません。

例えば、会社に出勤したときに、男女問わず多くの人からにこやかに、さわやかに挨拶されること。たったそれだけのことでも、集注欲求は満たされることがあります。あなたが関わった商品を、町の人が笑顔で買っている場面を目にして満たされた気持ちになる。これも集注欲求が満たされるという点では、「モテる」ということと同じなのです。

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