• DFDNオトコ:目の前でバスや電車が出発しそうだと、乗り遅れないように駆け込む。エレベーターも同じで、閉じかけのドアに駆け込む。今から出るその一本に必死に駆け込むので「乗り遅れる」ことはない。でも無駄な競争に体力精神力を浪費する。
• デキる人:あえて「バスに乗り遅れる」。バスや電車、エレベーターのドアが閉じかけていたり満員だったら、一本乗り過ごす。次を待つ列の先頭になるので、快適な座席や立ち位置が回ってくる。目の前の激しい競争を回避して、体力精神力を使わずに高い効果を得る。
グローバルで通用するマネジメント論では「バスに乗る」という表現はリーダーといっしょに働くかどうか選択をする例えに使われます。一方日本のビジネスでは周りに後れをとらないという意味で「バスに乗り遅れない」という表現をよく耳にします。
デキる人はあえて乗り過ごして自ら乗るべきバスを選択。デキないオトコは周りに後れをとらないために目の前のバスに駆け込む。両者の歩行の違いは思考の違いをも表しているようです。
デキる人とDFDNオトコ(デキるフリしたデキないオトコ)の歩行と思考の違いは、どうして生まれるのでしょう?実は両者の違いは、あるマーケティング理論にぴったりあてはまります。その理論とは
「CHASM(キャズム)理論」です。
ウチが初めて? ヨソもやっている?
新しいイノベーションや製品・サービスは少数の流行最先端層から普及して多数派層に広まり、最後に流行にうとい層に浸透する……という「普及の山」曲線をたどります。でもこの山には流行最先端層と多数派層の間に深い溝(CHASM)があって、多数派層に広まるのは難しい。というのがCHASM理論です。
深い溝(CHASM)が生まれる理由は、購買の意思決定するポイントが、流行最先端層と多数派層で180度異なるから。
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