デキる上司は「社内散歩」で情報通になる 仕事をレベルアップさせる雑談力

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毎日の仕事は、同じことの繰り返しです。そこにリズムがなければ、やがて疲れてエネルギーが衰えます。時々、晴れ舞台を準備することによって、衰えたエネルギーを再活性化し、能動的な積極性を職場に生み出すことが大切なのです。

部下が育つ、とっておきの情報収集法とは

宇貝の悩み①:やることがなくなったんですけど(汗)

宇貝:心なしか、部下同士で相談することが増えているように思います。

中嶋:良いことじゃない。

宇貝:でも、少しだけ寂しい気もします。私のやることが少なくなりますから。

中嶋:御輿に上手に乗ってやればいいんだよ。

宇貝:まだ御輿に乗れていないってことですかねぇ……。

中嶋:そうだね。とりあえず、社内を歩き回ったらどうかね。歩きながら、いろんな人と雑談してみたら、そこから新たな情報を入手できて、部下とは異なる視点で仕事を見ることができると思うよ。

宇貝:先輩の言われることは何でもやります。

中嶋:調子いいね~。まあやってごらん。大きな期待はしてないから(笑)。

解説Ⅲ 歩き回って雑談を

社内を歩き回ることには、大きな効果が期待されます。第1は部下たちの仕事の宣伝ができます。上司が別のところで自分たちのことを誉めていてくれると、直接誉められる以上にうれしいものです。

第2には、予想外の情報の入手が可能です。メールでは、テーマに直接関係する情報しかやりとりされません。これに対し雑談は、思いがけない情報のやりとりに発展します。それが、見落としていた問題の発見や、別の角度から問題を見る可能性を広げます。部下の悩みなどの情報を得られることもあります。

多くの人との雑談は、職場の仕事を異なるレベルに持ち上げる可能性を探す作業でもあるのです。

中嶋 哲夫 人事教育コンサルタント、MBO実践支援センター代表

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なかしま てつお / Nakashima Tetsuo

1948年生まれ。京都大学経済学部卒業。20年間の企業生活(鐘淵化学工業、現・カネカ)において、企業内ベンチャー、営業、人事の業務を体験。人事部門では、社員教育と人事企画を担当し、目標管理制度の運用に従事。仕事を通じて学ぶ目標管理に共鳴し、その考え方と実践ノウハウを現場管理者とともに開発。1991年に退社し、人事教育コンサルタント。産労総合研究所MBO実践研究所顧問を務めた後、MBO実践支援センターを設立。代表として良い職場づくりを目指す人事担当者と管理者を指導する。数多くの企業において、目標管理を活かした職場づくりを指導している。この間、大阪大学大学院国際公共政策研究科に進み、人事評価データや賃金データの統計解析を研究。2007年に博士(国際公共政策)。現在、大手前大学、大阪商業大学大学院にて非常勤講師を務める。著書に、『岐路に立ったら読む ライフマネジメント』(共著、中央経済社)、『目標管理ハンドブック』(共著、経営書院)、『人事の経済分析』『人事の統計分析』(ともに共編著、ミネルヴァ書房)など。

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