日本が「テロの標的」になる日が迫っている ブリュッセル連続テロから学ぶべきこと

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その理由を4つに分けて分析しよう。

第1に、ブリュッセルはパリのようにヨーロッパ文明の代表とは言えないかもしれないが、パリ同様豊かな大都会である。ここで事件を起こせば、その衝撃は大きい。

第2に、ブリュッセルはパリに負けない国際的な都市だ。国際機関としては、まず「欧州委員会」があげられる。

EUの機構は複雑で、欧州議会はフランスのストラスブール、欧州裁判所はルクセンブルグと機能ごとに本拠地が違っているが、ブリュッセルには「欧州委員会(EC委員会とも呼ばれる)」がある。これは「委員会」という名称だが、実際はEUの行政機関、つまり政府であり、外交、経済、教育、環境など諸分野の行政を行っている。

今回のテロ攻撃が起こった地下鉄の駅は「欧州委員会」から遠くない場所にある。

ブリュッセルは交通の便が良い

また、ブリュッセルには「北大西洋条約機構(NATO)」の本部があり、重要な決定はすべてそこで行われている。つまり、米国とヨーロッパの安全保障の総本山がブリュッセルにあるのだ。

さらに、ブリュッセルがヨーロッパのなかでも交通の便がとくによいという指摘もある。交通の便がよいのは事実だが、テロ攻撃はむしろEUとNATOの中枢がブリュッセルにあることと関係が深いと思われる。

第3に、ブリュッセルには多数のイスラム教徒が居住しており、「ヨーロッパのイスラム教徒の首都になっている」と言われることもあるくらいだ。統計的には、1994年時点で、ベルギーのイスラム教徒は全人口の3%であったが、その後大幅に増加しており、とくにブリュッセルに集中している。

アブデスラム容疑者が長い間逮捕されなかったのはイスラム教徒の社会で隠れていたからだ。ブリュッセルには強い不満を抱えながら生活しているイスラム教徒が多いので隠れやすかったと言われている。

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