中国共産党が恐れる「和平演変」とは何なのか

TKO木本が外交のプロに日中問題を直撃!

“中国”と“中華人民共和国”の区別、ついていますか?
わたくし、TKO木本武宏がTKO(東洋経済オンライン)で、複雑な現代の世の中について学ぶ対談です。東アジアについて学んでいる第3タームの3回目は、これまた複雑な日本と中国の関係についてです。膨張する中国に、日本はどう対処するべきなのか? 外交官出身の論客、美根慶樹さんにお話をうかがいました。

中国が膨張主義をとるのはなぜか?

この連載の過去記事はこちら

木本:今回のテーマは日本と中国は仲よくできるのか? 僕の印象では、日中両国はずっと平行線のような印象です。

美根:日本と中国の関係は、長い歴史があると同時に、経済的にはライバル関係もあるので、複雑な要素が絡み合っています。ですから、あまり単純化するのはよくありませんが、一つの鍵は「中国が今何をしようとしているかを知る」ということです。

木本:つまり、中国は何かを目指しているということでしょうか。

美根:中国の狙いは、大国として世界に認めてもらうことです。

木本:アメリカを追い抜きたい?

美根:そこまで自信を持っているとは思えませんが、GDP(国内総生産)という点、つまり経済力ではアメリカを抜くのは間違いないでしょう。しかし、技術力、イノベーションに関して中国はかなり劣っています。

木本:日本よりも劣っていますか。

美根:はい。例えばノーベル賞を見ると、いままで文学賞がひとりだけだった。2015年の医学生理学賞で、日本の大村智さんらと3人の共同受賞で屠呦呦(トゥ・ヨウヨウ)さんが、初めてサイエンス部門でノーベル賞を取れただけ。そんな程度です。日本人は最近、毎年受賞していますよね。

木本:あれだけの人口がいるのにわずか二人しかいないんですね。

次ページ外からではわからない、観念的な中国
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