ザッカーバーグ「親中派戦略」は功を奏すか

派手なパフォーマンスで政府上層部を懐柔

中国で積極的な「宣伝活動」を行ったフェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO(写真:Peter DaSilva/The New York Times)

宣伝という意味では、中国で過ごした数日間はフェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)にとって大成功だったと言えるだろう。

ザッカーバーグの今回の訪中は、中国の国内メディアで大きく取り上げられ、中国のインターネットユーザーの注目を集めた。天安門広場でジョギングをしたというフェイスブックへの投稿は大きな反響を呼び、中国ネット通販最大手アリババ創業者の馬雲(ジャック・マー)との対談もメディアはこぞって報道した。19日には中国指導部の1人である共産党の劉雲山 ・党政治局常務委員とも会談した。

異彩を放つ派手な懐柔策

過去の訪中でもザッカーバーグは、習いたての中国語を披露したり、中国への熱い思いを語ったりしてこの国の人々に好印象を与えてきた。米国においてもザッカーバーグは習近平国家主席と会談したり、中国高官に習の著書を読んでいると話したり、生まれたばかりの娘マックスに中国語の名前をつけたりした。

今回を含む訪中で、ザッカーバーグが「中国人の間で知名度ナンバーワンの外国人実業家」という地位を固めたのは間違いない。だがこうした懐柔策により、中国政府にフェイスブックへのアクセス規制をやめさせ、約7億人のネットユーザーの取り込みを図るという最終目標が達成できるのかどうかはまったく分からない。

外国人実業家がこのように人目に立つやり方で中国政府の上層部を懐柔しようとするのは珍しい。有名人であるということは一定の影響力を持つということだが、この国では中国共産党のコントロール下にない影響力は危険視される恐れがある。

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