ダイバーシティって何?(第1回)--ダイバーシティ&インクルージョンとは

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ダイバーシティって何?(第1回)--ダイバーシティ&インクルージョンとは

少子高齢化による労働力人口の減少、国際化の進展……多様な人材を活用する社会の実現は海外だけでなく、日本でも喫緊の課題となっている。これは社会の重要な構成員である企業にとっても同じことだ。日本企業が多様な人材を活用する経営=ダイバーシティ経営を推進し、ひいては日本全体が能力に応じた多様な人材を活用する社会になることを期待して、東洋経済は「ダイバーシティ経営大賞」を2008年に創設した。過去2回にわたり、人材の多様性を受容するダイバーシティ経営を先進的に進める企業を表彰している。

とはいえ、このダイバーシティという言葉・概念はまだまだ知名度のあるものではなく、初めて聞く方も少なくないだろう。そこで、今回から4回にわたり、長年、ダイバーシティ促進などを支援してこられたNPO法人GEWEL代表理事の堀井紀壬子氏に「ダイバーシティ」について解説していただく。

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東洋経済新報社から「ダイバーシティ経営大賞」の企画についてご相談いただいたのは2007年の夏でした。

その当時ダイバーシティという言葉は、

・少子高齢化に伴う労働力不足
・2007年頃からのベビーブーマーの定年退職に伴う管理職の交代
・定年延長などによる高齢者雇用の問題

などとの絡みで、特に「女性活用」という意味合いで使われていました。

「ダイバーシティ」というと「ああ、また女性活用か、女性管理職育成のことだね」と思われる方が多い時代だったのです。

私は当時から、ダイバーシティの推進は、

・「女性」に限定されたものではなく、「個人個人の働き方や生き方」にかかわる問題
・企業経営の観点から言えば、社員一人ひとりの価値観や能力を尊重して、企業の競争力を高めるもの

と考えていました。

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