ジカ熱対策に虫除けスプレーは期待薄だった ワクチンの開発加速が優先課題

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 3月9日、世界保健機関(WHO)は、広く普及している虫除けスプレーについて、デング熱感染拡大の効果的な対策にならなかったのと同様、ジカ熱についても大きな効果は期待できない可能性があるとの見解を示した。写真はサンフアンで6日撮影(2016年 ロイター/Alvin Baez)

[ジュネーブ 9日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は9日、広く普及している虫除けスプレーについて、デング熱感染拡大の効果的な対策にならなかったのと同様、ジカ熱についても大きな効果は期待できない可能性があるとの見解を示した。

WHOは、3日間にわたる専門家会議を踏まえ、家庭やコミュニティにジカウイルスを媒介する蚊の駆除を呼びかけ、自己防衛するよう啓発することに重点をおくべきと指摘。遺伝子操作済みの個体放出や虫に対する放射線照射などの方法も検討されるべきとしたが、こうした新しい方法は「非常に厳しく」評価されるべきとも警告した。

会議ではまた、ジカ熱感染の診断器具とワクチンの開発を加速することが優先課題とされた。

WHOのキエニー事務局次長は、ジカウイルスを媒介するネッタイシマカは主に屋内に生息し、根絶が困難なことから「蚊のなかのゴキブリ」と表現。対策の照準を家庭やコミュニティに合わせたうえで「効果を評価したい」と述べた。

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