30秒に1人を殺す「下痢」は解決できるのか

バングラデシュのスラム街で学んだこと

(写真:わたなべ りょう / Imasia)

悶々とした思いで終えたインターンシップ

勢いづいてロンドン大学大学院に入学した私でしたが、英国の修士課程は、ものの1年。あっという間に座学は終わり、世界保健機関(WHO)でインターンシップをすることになりました。

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私に課せられたミッションは、今は日本人にも馴染みのある、デング熱の予防・対策に関するガイドラインの策定でした。しかし、当時の私はデング熱について文献を通じて知ることはできても、デング熱にかかるとどれだけ苦しいのか、その病気を媒介する生き物(蚊)はどういう奴なのか、想像力を膨らませることしかできませんでした。

想像力だけで、ガイドラインなど策定していいものなのか。そんな悶々とした思いで、インターンシップを終えました。それがきっかけで、修士研究はやっぱり、前回もご説明した、30秒に1人のペースで人を殺している「下痢」をやろうと決めました。

私は下痢に関する研究の提案書を持ってスポンサーを探すべく、大学内を行脚することになります。

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