「ウィルスって最強じゃん!」から始まった

グローバルヘルスについて考えよう

東洋経済オンラインの読者の皆さん、はじめまして。一般社団法人JIGHでチーフ・ヘルス・オフィサーを務めている金森サヤ子と申します。

今回、この連載では、あまり知られていない感染症・寄生虫などのお話を通じて、「グローバルヘルス」について、皆さんと考えていきたいと思います。

・・・と、いきなり肩書きやらテーマについて書いても「何のこと?」と思われることでしょう。

そこで、私の自己紹介から始めさせていただきます。

小さい頃から生き物が大好きだった

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わたしは小さい頃から生き物が大好きで、夏休みには虫かごいっぱいにセミを捕まえ、遠足では畦道にいるカエルを捕まえる、そんな少し変わった女の子でした。

男の子よりも男らしい子どもだったかもしれません。

そして、まわりの生き物も面白いけれど、人間も面白いなとも思っていました。自分は人間なのに、わからないことがたくさんあるからです。人はなぜ風邪をひき続けるのか?人類の英知を結集しても、ハゲはどうして未だ治らないのか?人はなぜ恋に落ちるのか?そんなたくさんのことが、まだわかっていないからです。

そんな子ども時代を過ごし、高校生となったある日のことです。わたしは風邪で寝込み、高熱におかされ、苦しくて苦しくて、水を取りに行くにも行けず、もう死ぬんじゃないかと意識が朦朧とした状態になりました。そんな朦朧とした中でわたしは、わたしの体力と精神力までをも奪い去ろうとしているウイルスのことを、なんだか「すごいんじゃね?」と強く思ってしまったのです。ウイルスにとってのわたしは、恐竜よりも大きなサイズであるにも関わらず、ものの数日でこいつはわたしを倒そうとしている。

「ウィルスって最強じゃん!!」

このときの体験がきっかけで、わたしは大学では生物学を専攻することになりました。

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