人生はバック転だ!…のビジネスモデル《それゆけ!カナモリさん》

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人生はバック転だ!…のビジネスモデル《それゆけ!カナモリさん》

 

■後ろに10歩下がっていたそこの君!

 ちょっとしたことで、人生は変わるのかも知れない。いや、人生は変わらなくても、生きていくキモチが変わるかも知れない。ちょっとした隠し味があれば。

 「オレ、山田伸一(仮名)。ふと気付けば40歳過ぎていて、お腹も最近少しメタボ気味。だけど、実はオレ、『バック転』できるんだもんね。仮面ライダーやゴレンジャーみたいに。
ちょっと生意気になってきた息子も、バック転を見せてやれば目を輝かせて「お父さんスゴ~イ!」と言ってくれる。この間、社員旅行の宴会の大広間でちょっとやってみたら、職場のみんなも本気でビックリしていた。いい気分だ」

 全国にこの山田さんのように、人生の隠し味を求めている人は数多いはずだ。

平成の世にも綿々と続くオトコの子のあこがれ、「仮面ライダー」の放映が開始されたのは1971年4月。「秘密戦隊もの」の草分け、「秘密戦隊ゴレンジャー」は1975年4月の放映開始だ。少年たちはヒーローの武器や必殺技に固唾をのんでテレビを見守ったが、ドラマの中で欠かせないのがその体術である。バック転や宙返りで軽やかに宙を舞うヒーローはあこがれの的だった。だがバック転など出来るはずもなく、「バック10できるもん」と10歩後ろに下がっていたはずだ。

そんな少年たちもオトナになり、通勤列車に揺られ、アスファルトで靴底をすり減らして暮らす。あこがれは記憶の奥底に深く沈んだままになる。

そんな記憶を、「誰でもバック転、できますよ!」と強烈に呼び覚ましたのが、アクションスタジオ「つばさ基地」である。

 

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