まだまだいける?! コンビニ飽和時代の出店戦略、量より質で強みを発揮
サークルKサンクスは最低65万円で開業
こうして、トレーニングを終えるといよいよ独立だ。開業準備手数料や教育研修費の一部が免除され、独立奨励金120万円が支給される。通常、サークルKサンクスの加盟には300万円の開業資金がかかるが、この制度を活用すると、最低65万円で店を持つことができる。
本部にとっても、開業時から高いレベルの店舗運営ができることは、大きなメリットだ。これまで独立した社員は初年度7人、08年度は29人、今期は45人が独立する見通し。こうした取り組みが将来のチェーンの強さにつながる可能性もある。
また、同社は7月から加盟店にヘルプのスタッフを派遣する制度を開始した。これまで、オーナーが店を離れるときは、店舗指導員が手伝うか、外部の派遣社員を雇っていた。しかし、店舗指導員はほかの店も回らなくてはならず、派遣社員は高コスト。「安心して任せられる支援が必要という声が挙がっていた」(運営総務部の竹内修一氏)。
そこで、店舗運営に精通した人材を派遣する子会社を設立。自社で運営する店舗で常時スタッフを育成しながら、オーナー業務を代行できるレベルの人材をそろえる。オーナーは弔事の場合、1回8時間、最大3回まで無料でスタッフ派遣を依頼できる。それ以外の有料分も一部は本部が負担している。
出店は今や量より質の時代。厳しい環境でもいかにレベルの高い店を出店できるかが問われている。
(週刊東洋経済)
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