短期語学留学、コスパをぐんと上げる具体策 今や"英語プラスアルファ"が圧倒的勝ち組に
また忘れがちですが、海外で仕事をする際、「日本語が読み書きできること」も立派なスキルの一部となります。例えば日本の法人をクライアントに持った場合、日本の文化や言語をちゃんと知っていることがアドバンテージとなるのです。伝統文化や歴史についてもしっかり把握しておくと、グローバル社会では確固たるアイデンティティを築けます。
もうひとつ、英語以外に大切なことは「実践力」です。学生の方は今まで多くの時間を「座学(インプット)」に割いてきていると思いますが、社会に出てからより必要となるのは「実践(アウトプット)」のほう。デキる学生たちはすでに、学生時代の海外経験の中で、この「アウトプット」が得られるように動いています。
そういった傾向を踏まえ、昨今は「海外インターシップ」や「海外ボランティア」など、正規留学の枠にとらわれないさまざまなスタイルの留学が出てきています。2013年からは文部科学省も「トビタテ!留学JAPAN」というプロジェクトで、こういった流れをサポートしています。
20代後半で「専門インターン」への参加が増加中
近年は日本の企業でも、採用活動の一環としてインターンシップを実施するところが増えています。一方、海外においてはすでにインターンの文化が根付いており、学生時代から実務を経験し、キャリアアップにつなげているビジネスパーソンが少なくありません。
日々、留学カウンセリングをしていて感じるのは、大学生だけでなく、社会人も海外インターンに関心を寄せる方が増えてきたということ。大学生はやはり夏季・春季休業期間を利用して「語学学校+就業体験」というケースが多い一方、社会人は20代後半の女性を中心に、キャリアアップ・チェンジを意識し、「マーケティング」「IT」「ホスピタリティ」といった特定の専門分野でのインターンに取り組む例が多い傾向です。
しかし、気をつけていただきたい点もあります。まず、参加条件としてTOEIC 700点以上のレベルの英語力を求めるケースも多くなってきており、これがネックになり参加に至らない場合があります。また、参加期間が長期間でないといけないケース、学部・専攻によっては参加しにくいケースもよく見られます。
とはいっても、あきらめないでください。実際に「後悔しない」「失敗しない」海外経験を得るために、あらゆる手段があります。
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