よみうりランド、100億円投じた新施設の狙い 遊びと学びの"一石二鳥作戦"は成功するか
ただし「工場」といっても、そこは遊園地。食品や服飾など各工場内で製造工程を辿れる乗り物に乗れば、ジェットコースターばりの激しい揺れが待ち受ける。ここがキッザニアなど、既存の職業体験施設との大きな違いだ。
「あくまで入り口はエンタテインメント。その上で学びと遊びのバランスを工夫した」と、「グッジョバ!!」立ち上げ責任者の曽原俊雄氏は話す。
成否のカギ握る「バランス」
成否のカギも、この「バランス」の具合が握りそうだ。学びに偏りすぎれば、祖父母、親子世代の客層は取り込めても、遊びが目的の成人カップルらは足が遠くなる。
そうならないよう、ジェットコースターなどの遊びを取り入れた格好だが、結局絶叫マシンと同じと見なされれば、祖父母世代には魅力的と映らない可能性もある。
新エリア開設に合わせ、よみうりランドは大胆な値上げを発表した。1日乗り放題のワンデーパスを4000円から5400円(大人1名の場合)へと値上げする。
100億円投資を回収するには、それだけ値上げしても、客数を伸ばし続けるしかない。老舗遊園地が社運を託したプロジェクトは、「遊び」と「学び」が一石二鳥と評価されるか、虻蜂取らずに終わるのか――その来場者の評価に懸かっている。
(写真は記者撮影、一部はよみうりランド提供)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら