丸美屋「のりたま」飽きられず売れ続ける理由

ふりかけ王者は、ここまで徹底的にこだわる

そして続いては、茶色い物体。この正体は、さば節。あまり聞き馴染みのない食材だが、カツオ節のようにメジャーではない、さば節を使うのには、ある理由がある。

さば節を使って風味を活かす。TBSテレビ『ジョブチューン ★国民的大ヒット食品のヒミツ2時間SP★』は2月13日(土)よる7時から放送。ポッキー(江崎グリコ)、ガリガリ君(赤城乳業)、ポテトチップス(カルビー)などの秘密に迫ります

さば節はカツオ節と比べて、あっさりとした香りと濃厚でコクのある味わいが特徴。カツオ節だと香りが強いため、あえて、のりたまの特徴であるたまごと海苔の風味を活かせる「さば節」を使っている。そして、削られたさば節をゴマ、しょうゆ、みりんなどで味付けし、のりたまの材料となる。

そして、緑の粒の正体は、抹茶塩だ。のりたま全体の色合いを鮮やかにしてくれ、味わいの部分では苦みと渋みが全体の味を引き締めてくれるので、飽きのこない味になるという。

のりたま企業秘密の隠し味

のりたまには見た目では絶対にわからない「企業秘密の隠し味」があるという。それが「こしあん」だ。実はパッケージにはちゃんと表記されている。このこしあんは、和菓子などに使われる砂糖入りのものではない。まんじゅうに入っているようなこしあんの味はしない。そして、こしあんが使われている理由は社内でも一部しか知らないトップシークレットになっている。

実は「のりたま」は56年間の歴史の中で、計8回も味を変えてきた。長年人々に愛され続けるには、変わらない味を保ち続けることが望まれるかと思いきや、時代とともに人の嗜好は変化していき、同じ味でもおいしくないと感じられるようになっていくからだ。とはいえ、伝統を守りつつ、受け入れられる味を作り続けるのは容易ではない。

人気を維持するためには、変えてはいけないものと変わらなければならないものをうまくバランスしながら改良していかなければならない。それは「のりたま」が飽きられずに売れ続ける理由の本質であり、どんな商品やサービスにも共通する商売の鉄則をひたむきに守っているということだろう。

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