丸美屋「のりたま」飽きられず売れ続ける理由 ふりかけ王者は、ここまで徹底的にこだわる
日本の食卓に欠かせないご飯。茶碗に盛った白いご飯は、おかずを味わいながらそのまま食べてもいいし、「ふりかけ」で味や彩りを加えて楽しむという手もある。
その「ふりかけ」市場で、年間6億3000万食を売り上げるヒット商品が、丸美屋食品工業の「のりたま」だ(出典:インテージSRI ふりかけ市場 15年1-12月 アイテムランキング 累計販売金額)。これは「おとなのふりかけ」(永谷園)や「ゆかり」(三島食品)などの競合商品を抑えてナンバーワンである。
テレビCMでもよく見かける「のりたま」は、日本人の多くが一度は口にしたことがあるはずだ。誕生したのは昭和35(1960)年。50年以上前に登場した商品が、今もトップを走り続けている秘密はどこにあるのか。2月13日よる7時に放送するTBSテレビ『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』に出演する丸美屋食品・マーケティング部の金澤勇さん、広報宣伝室の後藤裕美さんに聞いた。
「のりたま」を徹底解剖してみると?
言うまでもない話だが、「のりたま」はほんのりとした甘みのある「たまご顆粒」と香り高い「きざみ海苔」の味の組合せが特徴のふりかけだ。「旅館の朝食を手軽に味わえるように」というコンセプトのもとに誕生した。その「のりたま」の中身をじっくり見たことがあるだろうか。
番組スタッフはこんな検証を行った。のりたま1袋の中に入っている材料1つ1つをピンセットで仕分けしたのだ。この地道な検証を約5時間も続けた結果…のりたまの中には、「海苔」、「ゴマ」、「黄色い粒が大小2種類」、「緑色の粒」、「茶色い物体」の6種類の材料が含まれている事がわかった。