あの映画で「自分目線」がもてはやされるワケ

製作者側も工夫を凝らすホラーの演出法

『フッテージ』

『フッテージ』(2012/アメリカ/110分)

たかみも(『ビフォア・サンライズ』以来)好きな男優のひとりであるイーサン・ホークがホラー初主演し、『エミリー・ローズ』のスコット・デリクソンが脚本/監督。ノンフィクション作家のエリソン(ホーク)が、新作執筆のため、一家首吊り殺人事件の現場となったその家に、(妻と2人の子供にその事実を告げぬまま)引っ越して来るが……。中盤くらいまでは、良質なオカルト/ハウス・ホラーとしてマンスリー・アワード・クラスの面白さだったが、ラストだけはもうひとつで、通常紹介となった。

『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』

『パラノーマル・アクティビティ/呪いの印』(2013年/アメリカ/101分)

カリフォルニア州オックスナードに住む18歳の平凡な青年ジェシー。ある日突然彼の左腕に歯形のような跡(呪いの印!)が浮かび上がる。以来彼の身や周辺で怪奇現象が起こり、その恐怖は想像を絶する事態へとエスカレートしていく……。シリーズ第5弾となる本作では『クロニクル』(2012年)のパロディみたいな部分があったりして、思わず苦笑。それにしても、よくもPOVで毎回手を替え品を替え製作するものだなと、この点では大いに感心。努力賞くらいは差し上げたい。なお、ブルーレイには「劇場版」と、17分長い「完全版」の両ヴァージョンを収録。

『キャビン』

『キャビン』(2011年/アメリカ/95分)

『クローバーフィールド』『ワールド・ウォー Z』の脚本を書いたドリュー・ゴダードが監督/脚本を担当した“驚異の新感覚マルチ・レイヤー・スリラー”(コピーより)。夏休みに山奥へとバカンスへ出かけた5人の大学生たちが、古ぼけた山小屋の地下で謎の日記を読んだ時、恐ろしい何者かが目覚め、一人また一人と殺されていく……と、ここまではよくあるパターン。だが、5人は旅立ち以前から(?)ある組織に巧妙にモニタリングされていたのだ。「あなたは絶対にこの展開を読めない!」を売りにしている本作、確かにこのあと世界を揺るがすような、トンデモ展開が待ち受ける。

次ページ今回の特選はコレ!
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ドラマな日常、日常にドラマ
  • 晩婚さんいらっしゃい!
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 野口悠紀雄「経済最前線の先を見る」
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナでもブームは過熱中<br>不動産投資 天国と地獄

家計のカネ余りを背景に、マンションやアパートなどへの投資熱は冷める気配がありません。しかし、不動産投資にリスクはつきもの。先行きが見通せない状況で、何が優勝劣敗を分けるのでしょうか。現場の最前線を追いました。

東洋経済education×ICT