口内炎ができている時は、口を開けづらい、食べづらいなど、不自由することが多いでしょう。まずは市販の口内炎用医療シールや、塗ると患部周りが固まる軟膏を用い、患部を保護しておくことから始めましょう。
次に食事面。冷たいもの、アツアツのものは患部への刺激が強いので、人肌程度(36℃前後)のものを食べるのがベスト。カレーや唐辛子、わさびなども控えておいたほうが賢明です。
そして、こまめに生理食塩水でうがいをしておくのもポイント。ご家庭やオフィスで作る際の目安は、コップ1杯(約200cc)の水にティースプーン軽く1杯程度の食塩(2g弱)。これをよく混ぜて使ってください。口臭予防や口内の殺菌にもなるので、覚えておくと便利です。
必要なのは「ビタミンB2 × ビタミンC」
口内炎の治療と言えば、コンビニでも購入できるビタミンBのサプリメントが有名ですが、栄養学の世界では、ビタミンB群の中でも「ビタミンB2」が、口内炎にもっとも有効と考えられています。ビタミンCとセットで摂取すると効果が高まるので、この2つを意識して選んでみましょう。
ビタミンB2が含まれる食品
ウナギ、アナゴ、レバー類、赤身肉、青背魚(サバ、イワシ、サンマ、シシャモ)、ブリ、キノコ類、納豆など
ビタミンCが含まれる食品
緑黄色野菜全般、キャベツ、レタス、ジャガイモ、サツマイモなど。レモン、オレンジなど柑橘類の果物にもビタミンCは多く含まれますが、口内炎の患部の刺激になるようであれば、控えておきましょう。
〈みわ子流、口内炎を早く治すためのコンビニ飯!〉
・ウナギまたはアナゴ丼、握りずし + 緑黄色野菜の惣菜
豪華にウナギといきたいところですが、アナゴだとリーズナブルですね。ホウレンソウや小松菜のお惣菜をプラスしていただきましょう。
・握りずし、ちらしずし + 具だくさんのお味噌汁(豚汁など)
すし類では青背魚、アナゴ、ブリなどが摂れ、理想的ですね。ニンジンや芋類が入っている、具だくさんのお味噌汁をプラスするとバランスが整うでしょう。
・納豆巻き + 煮魚、焼き魚、缶詰(青背魚) + 筑前煮、肉じゃがなど
レトルトパウチや缶詰コーナーでは、青背魚の調理済みのシリーズが購入できますね。芋類、根菜類、肉類が一度に摂れる煮物も副菜に付けてみましょう。
・その他
昼食時には食べにくいかもしれませんが、帰宅後ならレバニラ、ししゃものスナック、海鮮と葉野菜がたっぷり入った一人鍋セットなどもいいですね。
冷たいものは常温に戻し、熱いものは冷ましてからいただく。これも口内炎を刺激しないポイントなので、お困りの時はぜひ実践してみてください。ウイルスが蔓延する季節でもあるので、くれぐれも口内炎が悪化しないよう、食事以外の対策も合わせて口内を清潔に保ちましょう!
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まるた みわこ / Maruta Miwako
美養食研究家/シニア野菜ソムリエ(野菜ソムリエの最高峰)
自身の体調不良により、健康でスリムで美肌になる 野菜や果物の効果をもっと追究したいと、野菜ソムリエの最高峰であるシニア野菜ソムリエを取得する。
「真の“美”体質」をテーマに、 カラダの中から"美"を養う料理を発信。
「美養食研究家」として、料理教室やセミナー、レシピ開発、 商品プロデュースなどを手掛けている。これまでに考えたレシピは400点、スムージーレシピ100点以上。
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