ANAはハワイ線で最強のJALにどう挑むのか

超大型機「A380」2019年導入の勝算を探る

ANAホールディングスの片野坂真哉社長(右)とANAの篠辺修社長

ハワイといえば、JALというイメージがある。かつては日本各地から到着した鶴丸のジャンボ機がホノルル空港で見ることができた。毎年12月に開催されるホノルルマラソンもJALが長年スポンサーになっているなどハワイとの結び付きも強い。

運賃面でも差がある。東京からハワイへの航空券をネットで検索してみると、提供座席数がANAよりも多いJALの方が割安な料金が出ることが多い。

マイレージの特典、ANAに不自由の声

マイレージを使った特典航空券も、ANAでは取れず、JALなら取れるというケースが頻繁に発生する。ハワイ旅行好きの人にとっては、現状は明らかにJALの方が利便性の高い状況が長年続いてきた。

ただ、ANAのマイレージ会員でも、貯めたマイルを使って家族や仲間とハワイへ行きたいという声は多く、現状ではせっかくANA便での出張やANAカードなどマイルが貯まるクレジットカードを使って貯めてもホノルル線では使えないことがあり、不自由にしているという声をよく耳にする。マイルの特典航空券が取りにくい状況が続けば、有償航空券での利用者を奪われかねなくなる。

ANAがA380をホノルル線に投入することで、1席あたりのコストが下がり、運賃も下げやすくなる。予約が取りにくかったマイレージの特典航空券の枠も拡大されるため、取りやすくなるはずだ。運賃・特典の取りやすさの両方でJALを利用していた顧客の一部の取り込みを、ANAは狙っているのだろう。また、ファーストクラスは今のJALが運航する機材には設定されていないため、超富裕層への訴求力が高まる。

篠辺社長は、「リゾート路線の積極的な戦略について、国際線は後追いであることも含め、お客様が乗ってみたいという飛行機を用意するというのも戦略の柱であると判断している。それであれば、他社が持っていない飛行機でかつ世界で一番大きな飛行機を(ホノルル線)投入することにインパクトがある。(この飛行機で)多くのお客様を引き寄せたい」と話す。

国際線の展開で常につきまとう、テロや病気、経済ショックなどといったイベントリスクはどうか。ここ10年の日本人のハワイ渡航者データを見てみよう。

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