ANAはハワイ線で最強のJALにどう挑むのか 超大型機「A380」2019年導入の勝算を探る
というのも、日本~ハワイ線を運航する国内外の航空会社のうち、ANAのシェア(2015年)は10%しかない。37%のトップシェアで最大のライバルであるJALに大きく水をあけられている。
東京~ホノルル線、7社がひしめく
現在の東京(羽田・成田)~ホノルル線には7社が就航している。
主力機材:ボーイング777、767
主力機材:ボーイング767(3月末より羽田線は787に大型化)
主力機材:エアバスA330
主力機材:ボーイング767
主力機材:ボーイング777
主力機材:エアバスA330
主力機材:エアバスA330
A380の導入後、ANAは約24%のシェアを目指す方針だが、もくろみどおりに行かなければ、超大型機のA380を持て余しかねない。はたして勝算はどこにあるのか。
近年はインバウンド(訪日旅行客)の増加もあって、日本発着の国際線は日本国内よりも海外で購入される比率が高まっている傾向にあるが、ANAによるとホノルル線における海外発券比率は、2015年4~12月で約10%。9割が日本人だ。国際線全体での海外発券比率約50%に対して、ホノルル線は圧倒的に日本人観光客に支えられている。つまり、日々の営業面や親しみなどで日系航空会社の強みを生かしやすい。
実際、ANAは昨年7月に成田-ホノルル線を増便しながらも、2015年を通したホノルル線の搭乗率は94%(2015年1~12月)と日々満席の状態が続いている。JALとのシェアの差は供給力とも直結しており、ANAが提供座席数を増やせば客層を広げられる余地がある。
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