ボンバルディアの新小型機は何がスゴイのか 日本攻略も目指す革新的飛行機

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パリ航空ショーに出展された100席クラスのCS100

フランス、パリ郊外のル・ブルージェ飛行場で開催されるパリ航空ショーは今から百年以上前の1908年に初めて開催された歴史のある航空ショーだ。大戦による中断もあったものの、1949年以降は奇数年に隔年で開催されている。現在では偶数年にイギリスで開催される、ファンボロー航空ショーと並ぶ、世界最大の航空ショーと見なされている。そして今年は6月15日から21日までの1週間、第51回のショーが開催された。

冷戦時代には旧ソ連が新開発の軍用機を西側で初めてお披露目する場所として知られ、冷戦終結後も数々の新型機がデビューしてきたのがパリ航空ショーだ。しかし、今回は2大メーカーであるボーイング、エアバスの新型機デビューが一段落したこと、軍用機に関しても各国の需要が一巡したことなどから、実機の展示はこれまでになく寂しいものとなった。

そんな低調なショーの中でも、注目を集めた航空機がある。カナダのボンバルディア・エアロスペースが開発を進めている新型旅客機の「Cシリーズ」だ。

Cシリーズとはどのような機体なのか

Cシリーズは、ボーイングの予測では今後20年間に3万機以上の需要があると見込まれている中~短距離路線での運用に適した機体だ。中央に1本の通路を配置する単通路型、100~150席の座席配置に適している。

現在、単通路機の市場はボーイング737、エアバスA320の両巨頭が分け合う形となっている。この熾烈なシェア争いを勝ち抜くべく、ボーイングは737MAX、エアバスはA320neoと呼ばれる改良型の開発を進めている。

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