日本の「食のおもてなし」、実は"超一方的"だ ベジタリアンは日本での食事に困っている

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何ともクレイジーな理由ですが、それからマークはあらゆる野菜をグリルしたり、新しい野菜レシピに挑戦したり。そうしていくうちに、自分の舌が敏感になっていくのに気が付いたそうです。野菜の味って一つ一つこんなに違うのか、と。気が付けばカルヴィンのことなどまったく関係なく、ビーガンライフに没頭。90キログラムあった体重は1年で70キログラムにまで落ちたとか。

では、ニューヨークのベジタリアンたちは、普段どういったところで食事をしているのでしょうか。ニューヨークのいいところは、健康志向が強いハリウッド俳優やモデルが多く住んでいることもあって、他都市に比べてベジタリアンレストランのチョイスが豊かな点です。外食に行けば、ほとんどのレストランがどのメニューもベジタリアン用に変えてくれます。たとえば、タイ料理屋ではカレーの肉を豆腐に変えて、野菜を多めに入れてくれるのが普通です。

さて、ここでいつもながら唐突に(笑)、今ニューヨークで話題のベジタリアンレストランを紹介しましょう。ひとつめは、学生も多く集まるグリニッジビレッジにあるby CHLOE.(バイ・クロエ)。経営者のクロエ・コスカレリは元ユーチューバ―。彼女のかわいらしい容姿とオシャレなベジタリアンのレシピが人気を集めたことで、2015年にレストランをオープンすることになりました。

並ぶのが大嫌いなニューヨーカーたちが平日でも並ぶほどの人気店で、近くに大学があることもあり、ランチの時間は学生でいっぱいです。基本はアメリカ料理で、メニューはハンバーガーやミートボールなど(8ドル前後~)など。肉の代わりに使っている大豆や野菜を駆使したパティはかなりボリューミーです。

あの白い野菜がご飯代わりに……

ヘルシーの代名詞となっている日本食にも、ベジタリアン専門店があります。マンハッタン内にすでに3店舗あるSouen(ソウエン)が得意なのは居酒屋で出てくるような小皿料理ですが、1番人気は何と言ってもベジタリアンラーメン(13ドル前後)。野菜からとった出しを使うスープはほっこり優しい白ゴマ風味。麺もいろいろ選べますが、オススメはズッキーニで作った細麺です。思いのほか歯ごたえがあり、胃にもたれません。

ベジタリアン用フランス料理で人気があるのは、Blossom(ブロッサム)。マンハッタン内に系列のカフェも含めて6店舗もあります。前菜は最低でも10ドル~、メインディッシュは25ドル~と、なかなかの高級店で、デートで使われることが多々あります。

肉の食感が味わえるフェイク・ミート(大豆が使われることが多い)を使った料理が特徴的で、実はノン・ベジタリアンのファンも多い。週末は予約が取れないほどです。実際に行った友人のオススメは、ケイプコッド・ケーキ。ひよこ豆を使った地中海料理にインスパイアされた、コロッケのような食感の料理だそうです。

もちろん、自炊派ベジタリアンにもニューヨークは優しい街で、ベジタリアン向けに新しい商品が出てくるのもこの街ならでは。たとえば、最近のいちばん人気はカリフラワーライス。冷凍食品として売られていて、今はどのスーパーにいっても超品薄状態です。

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