自己肯定感が低い人の「呪い」を解く1つの方法 1日たった3分の振り返りで自分を見つめる
「日本人は自己肯定感が低い」という事実がさまざまな調査で明らかになっています。自己肯定感が低い原因は人それぞれですが、なにかにつけて「他人と比べてしまう」習慣は、その大きな要因の1つではないでしょうか――。
ベストセラー『死にゆく人の心に寄りそう』の著者である、看取りの僧侶・玉置妙憂さんの新刊『心のザワザワがなくなる 比べない習慣』から一部抜粋し、解説します。
子どもの頃に比べられた惨めさがいつまでも消えない
社会の中で生きていると私たちはさまざまなことで比べられ、優劣をつけられながら生きています。職場での給料の査定や昇給などは当然のこと、子どもの頃からまわりの子と比べられながら育ってきました。
私は看護師として、僧侶として、死にゆく方の心に寄りそう活動をしています。最近では元気で生きている方からも、よりよく生きるための人生相談、悩み相談などをお受けする機会も増えてきました。その中で、30代後半の女性からこんな相談を受けました。
「私、自信がないんです」
子どもの頃、そそっかしくて忘れ物が多く、運動も勉強も苦手でした。親にも教師にもあきれられ、いつもお姉ちゃんと比べられては叱られてばかりいました。その後、一生懸命努力し、人並みの大学を出て、いい職場に就職したものの、心の中には叱られてばかりだった過去の自分がいて、いつまでも自信が持てずにいます。
「いまでも、まわりの人と比べて自分はちゃんとできているか、ちゃんと人並みかどうかが気になってしまうんです」
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