「フェラーリ458スパイダー」との生活とは? 4人の高級車オーナーとドライブデート<3>
「若者の車離れ」が叫ばれる中、依然として東京は世界でも有数の高級車オーナーの生息地だ。都内を歩くと遭遇することもあるが、実は彼らの生態はあまり知られていない。どんな仕事をしていて、どんな生活を送っているのか?
そこで私は、合コンで知り合った4人の高級車オーナーを通称C4と名付け、高級車ドライブデートを重ねた。その一部始終から、彼ら一人ひとりのプロファイルを暴き、彼らの正体を解明していく。
空一面に敷き詰められたダイヤモンドの如く、六本木のけやき坂には今日もイルミネーションが眩い光を放っている。
(LINEの着信音♪)
「着いたよ。ルイ・ヴィトンのお店がある信号手前に停めてる」
「男は小山のトップになれ」
流れるように滑らかな曲線美と、黒々とした車体にイルミネーションの光が反射していて、すぐにその男(ひと)のものだとわかる。
〈フェラーリ君:38歳経営者〉
「19歳で海の家でバイトしていた時、ある人に「男は小山のトップになれ」って言われてね。皆冗談半分で聞いていたけど、何故か自分は真に受けたのを思い出したよ」
現在、都内でエステを5店舗、表参道でイタリアンレストランを経営しているフェラーリ君。ディティールに凝ったオーダーメイドのスーツを自然に着こなす姿は、まさに洗練された男の印象を与える。手元に佇むロジェデュブイの時計は、まさに成功者の称号か。ハゲタカのごとく鋭い目が特徴的だ。
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